ブランドまっぷ

阪急阪神ホテルズの偽装とブランドの信頼

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阪急阪神ホテルズの偽装

阪急阪神ホテルズの偽装の食材の偽装が大きく報じられている。経緯や釈明、いろいろと捉え方があるだろうから、断罪をしたいわけじゃない。けれどこんなサイトなどで断罪するよりも、もっと大きな損害、損失をくらっているだろう。ブランドの信頼の失墜は、ブランドの終焉に等しい。

アルバイトの質

アルバイトが、ネットにバカな写真を投稿するだけで、店側に(アルバイト管理以外の)責任がなくても、閉店に追い込まれたケースだってある。信頼、信用、安心感というのは、大きな財産なんだ。
バブルのころは違ったのかもしれないが、今は、多くの人の、モノサシが変わっている。社会常識を知らぬアルバイトのやったことなら、そのブランド、店舗への同情の思いが強い。しかし今回は、そんなことではないだろう。

阪急と阪神の信頼

阪急阪神ホテルズだけで済むんだろうか。
関東で生まれた管理人のような人は、阪急も阪神も違いがよく分かっていない。池袋の東武と西武を、地元ではない人に説明するのと同じようなものかもしれぬ。西口東武で、東口西武なのだ。
関東人が阪急も阪神も同じようなものと思ってしまうことが多いのも、やむなしかもしれぬ。
今回の阪急阪神ホテルズの食材の話は、その名を冠するグループ企業に及ぶだろう。雪印の一会社の不祥事が、雪印グループすべての製品、商品に及んだように。
管理人は、今では、他に選択の余地がないときだけ、雪印の商品を購入するという程度になってしまった。それまでは、普通に雪印を選んでいたのだが。

ブランドと信頼

ブランドを裏付け、支えるものは、信頼という目に見えないものだ。定量評価が難しいものだ。それだけに時に、その基本を経営層は失念してしまうのかもしれない。
けれど、消費者は、ブランドを定量、数字で評価しない。売上や店舗数などは、聞けばふ~んと思うがそれだけのことだ。何より定性での評価に重きをおく。

大事なことを忘れた時

信頼の維持、ブランドであることの難しさ、ブランドとして確立できた背景、経緯を忘れたとき、そのブランドは生死の境目にいる。
しょうがない、大事なことを忘れたら、サラリーマンなら、クビにだってなりかねない。家族の大事さを忘れれば、離婚騒動につながる。多くのケースで、忘れちゃいけない種類のことがあるんだから、ブランドだって例外じゃない。

続報:百貨店

さて、数日前にブランド、グループの信頼について書いていたら、今度は百貨店での賞味期限シールの貼替えの話が報じられた。期限の切れた甘納豆2袋のシールを店長の指示ではりかえたんだという。「自分の経験で大丈夫だ」と思ってやったということなんだが、これが購入した男性が下痢をして調べていったら発覚したらしい。
甘納豆(・・・だったかな)2袋と、規模は小さいのだが、「有名百貨店の賞味期限を偽った食品で体調に異変をきたした被害者が出た」となると、穏やかな話じゃない。
けれど・・・と思うのは、これが阪神、阪急に対しての関心が集まっているこの時期えなければ、メディアは取り上げて報じただろうか。穏やかじゃない事件なんだが、他にもっと関心を集めている事件があれば、そっちを報道するのに忙しいだろう。

自分は

グループとして、阪急、阪神という冠が危機にあることを自覚しないとマズイんだろうな。この先、普段なら報道されないような小さい話、失態でも取り上げることになるだろう。
社員やバイトの私生活のトラブルなども、阪急や阪神の名前がつく勤務先となると、それもあわせて報道されるかもしれない。そのことの是非は、テーマとして重すぎるのでここでは論じないのだが、そういうもんだ、そういう現実であるということは、承知しておくべきだと思う。
人事じゃないんだよな、自分たちだって、深く考えないで、なにげに違法行為とか、信頼を失う行動をしていることだってあると思うんだとな。
百貨店の話も、「これくらい経験上大丈夫」という軽さからだからな、そういう感覚、軽さが自分に皆無とは思えない。